予防接種は、お子さまの将来の健康を守る大切な機会です。
健診とあわせて接種することで、成長の節目ごとにしっかりと健康を支えます。

定期予防接種
定期予防接種は、法律に定められた期間で接種した場合、無料で受けられます。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎ウイルスによる肝炎や肝がんを予防するワクチンです。
乳児期に母子感染や家族内感染を防ぐために接種します。
- 接種回数 : 3回
- 対象年齢 :1歳未満
- 予約 :不要

ロタウイルスワクチン
乳児が重症の胃腸炎を起こすロタウイルス感染を防ぎます。
重い脱水を防ぐため、生後早期に接種を始めます。
- 接種回数 :2回または3回
- 対象年齢 :生後6週~24週
- 予約 :不要
肺炎球菌ワクチン(結合型)(PCV15・20)
五種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・ヒブ)
ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ(インフルエンザ菌b型)の5つの感染症を一度に防ぐことができるワクチンです。
従来は「四種混合ワクチン」と「ヒブワクチン」を別々に接種していましたが、令和6年(2024年)4月以降、これらを一つにまとめた5種混合ワクチンが導入されました。
接種回数や対象年齢は従来と同じです。
- 接種回数 :4回
- 対象年齢 :生後2か月~7歳6か月未満
- 予約 :不要

二種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風)
三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)
ジフテリア・百日せき・破傷風の3つの感染症を防ぐ追加接種です。
年長児期に受ける場合があります。医療機関によっては定期接種として扱われています。
- 接種回数 :1回
- 対象年齢 :7歳以上~13歳未満
- 予約 :不要
ポリオワクチン
ポリオウイルスによる小児まひを防ぐワクチンです。
乳児期に初回接種を行い、追加接種で免疫を完成させます。
- 接種回数 : 4回
- 対象年齢 :2か月~4歳未満
- 予約 :要予約

ヒブワクチン
BCGワクチン
麻しん・風しんワクチン

HPVワクチン(ヒトパピローマウイルス)
ヒトパピローマウイルス感染による子宮頸がんを予防するワクチンです。
- 接種回数 : 3回
- 対象年齢 :小学校6年生~高校1年生相当
- 予約 :要予約(ガーダシル)、不要(シルガード9)

任意予防接種
任意予防接種の多くは有料ですが、自治体によっては接種費用の助成があります。
任意接種ワクチンの必要性は定期接種ワクチンと変わりません。
おたふくかぜワクチン
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)を予防するワクチンです。
- 接種回数 : 2回
- 対象年齢 :1歳~就学前、追加接種は小学生でも可
- 費用 : 自己負担
- 予約 : 不要

インフルエンザワクチン



肺炎球菌ワクチン(PPSV23)
肺炎球菌による肺炎や髄膜炎、中耳炎などを予防するワクチンです。
成人や高齢者向けの追加接種としても使われます。
- 接種回数 : 1回
- 対象年齢 :医師が必要と判断した方
- 費用 : 自己負担
- 予約 : 不要

おたふくかぜワクチン
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)を予防するワクチンです。
- 接種回数 : 2回
- 対象年齢 :1歳~就学前、追加接種は小学生でも可
- 費用 : 自己負担
- 予約 : 不要


インフルエンザワクチン


インフルエンザワクチン


新型コロナワクチン
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による重症化を予防するワクチンです。
- 接種回数 : 推奨に応じて1~3回
- 対象年齢 :医師が接種を推奨する年齢
- 費用 : 自己負担
- 予約 : 不要

髄膜炎菌ワクチン(4価)
髄膜炎菌による髄膜炎や敗血症を予防するワクチンです。
- 接種回数 : 1回~2回
- 対象年齢 :医師が必要と判断した方
- 費用 : 自己負担
- 予約 : 不要


A型肝炎ワクチン
A型肝炎ウイルス感染による肝炎を予防するワクチンです。
- 接種回数 : 2回
- 対象年齢 :医師が必要と判断した方
- 費用 : 自己負担
- 予約 : 不要

小児予防接種スケジュール
当院では、「髄膜炎菌ワクチン」と「A型肝炎ワクチン」の予防接種は行っておりませんのでご注意ください。
child-vaccine_202511a窓口でのお申し込み
外来受付にて、スタッフへお声がけください。
当日の持ち物
- 母子健康手帳
- マイナ保険証または資格確認書・医療証
- 自治体から送付された予診票
接種当日の流れ
- 来院後、受付で母子健康手帳・予診票をご提出ください。
- 体温測定と問診を行い、医師が当日の体調を確認します。
- 診察後、問題がなければ予防接種を行います。
- 接種後は15~30分ほど院内で体調を観察していただきます。
※発熱や体調不良がある場合は、その日の接種を見送ることがあります。
接種後の注意点
予防接種を受けた後は、以下の点にご注意ください。
- 接種当日の過ごし方
・接種後30分は院内またはご家庭で体調を観察してください。
・激しい運動は避け、普段どおりに過ごせます。
・入浴は可能ですが、接種部位を強くこすらないでください。 - 接種部位の変化
・赤みや腫れが出る場合があります。多くは2~3日でおさまります。
・強い腫れや痛みが続く場合はご相談ください。 - 発熱や体調不良
・接種後1~2日は発熱が見られることがあります。
・ぐったりしている、食欲がないなどの場合はご連絡ください。 - 強い副反応の可能性
・まれに、けいれん、呼吸困難、顔色不良などが出ることがあります。
・症状が見られた際は速やかに当院、または救急医療機関にご相談ください。
小児科年齢の
予防接種に関するお願い
・重大な副反応に備え、保護者同伴での
受診をお願いします。
・母子健康手帳を必ずご持参ください。
予防接種に関する基本的な
留意事項
- 受付は終了30分前までにお済ませください(平日16:30/土曜11:30)。
- 初回接種後は15~30分間、院内で体調観察を行います。
- 着脱しやすい服装でお越しください
(二の腕・肩・太ももに接種することがあります)。 - 生後2か月になったら、できるだけ早めに接種を開始しましょう。
- 高校生の子宮頸がんワクチンは保護者同伴・母子健康手帳持参が必要です。
- 大学入学前の接種でも、母子健康手帳をお持ちの方はご持参ください。
- 感染症罹患後は、治癒から2週間以上経過してから接種可能です。
その他ご不明な点(費用など)はお気軽にお問い合わせください。
最新情報
よくある質問(Q&A)
予防接種は、お子さまの未来を守るための大切なステップです。
小さな一歩の積み重ねが、病気に負けない大きな力になります。
一緒に無理なく続けていけるよう、私たちがサポートしてまいります。



